【こんなにあるの?唾液に期待できる効果】
唾液は、“食事の際にたくさん分泌されるもの”くらいにしか思われていないのが現状です。
確かに唾液というのは無色透明で、ただの液体にしか見えませんよね。けれども実際は驚くほど多くの効果が期待できます。
今回はそんな【唾液の効果】について、松戸市新松戸の森山デンタルオフィスがわかりやすく解説します。
唾液が持つ6つの効果
私たちの唾液には、以下に挙げる6つの効果が期待できます。
◎食べ物を飲み込みやすくする
唾液による効果で最もイメージしやすいのは「嚥下(えんげ)の促進」ですね。
食事の際にたくさんの唾液が分泌されることで、食塊(しょっかい)が形成され、のどの奥へと流し込みやすくなります。
唾液分泌が低下している人はその作用が弱まっていることから、よく咳き込んだり、飲み込みにくさを感じたりしていることでしょう。
◎味を感じやすくする
お口の中が乾燥している状態で食べ物を口にしてもあまり美味しくありませんよね。
あれは味のもとになる物質を唾液が味蕾(みらい)へ運んでくれないからです。お口の中が唾液で満たされていれば、
料理の味をしっかり楽しむことが可能になります。
◎食べ物を消化しやすくなる
唾液には「アミラーゼ」という、でんぷんをブドウ糖に変える消化酵素が含まれています。
ご飯などの炭水化物を食べた際には、お口の中でもうすで消化が始まっているんですね。
そうした唾液による消化作用が正常に機能していれば、胃や腸にかかる負担を減らすことができます。
◎お口の中の汚れを洗い流す
唾液は、食事中以外も「自浄作用」によって汚れを洗い流してくれています。
空気と一緒に入り込んだ細菌やウイルスも唾液によって洗い流すことが可能です。
◎病原体を排除する
唾液の中には、抗菌作用や殺菌作用が期待できる成分も含まれています。
これらは細菌を直接的に攻撃することもでき、感染症の予防に寄与します。
◎歯を修復する
私たちの歯は、歯質が溶け出す「脱灰(だっかい)」と
それを修復する「再石灰化(さいせっかいか)」という作用が交互に起こっています。
唾液には後者の作用が期待でき、食べ物の酸や虫歯菌が産生した酸によって脱灰した歯を、
「カルシウム」「リン」などで修復してくれます。これは虫歯予防において極めて重要な効果です。
ちなみに、歯磨き粉に含まれているフッ素には、この再石灰化作用を促進する効果が期待できます。
唾液の量を増やす方法
ここまで、唾液について解説してきましたが、効果の多様性に驚かれたのではないでしょうか。
唾液は、お口だけでなく全身の健康維持・増進にまで寄与するため、できるだけ正常な状態を維持したいものです。
とくに口腔乾燥を実感されている方は、その状態を何とか改善したいことでしょう。
◎食事のときによく噛む
食事の時にたくさん噛むことで、唾液分泌は促進されます。
噛む回数が増えると、食べ物も細かくそしゃくされ、さらに飲み込みやすくなることでしょう。
◎ガムを噛む
ガムを噛むことでも唾液分泌は促進されます。
キシリトール入りのガムを噛むことで虫歯菌の活動が抑制され、虫歯予防にも貢献します。
◎唾液腺マッサージをする
唾液腺を適切な方法でマッサージすると、その活動が促され、たくさんの唾液が出るようになります。
ただし、誤った方法でマッサージするとかえって悪い影響が出ることもありますので、
唾液マッサージに関心がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
まとめ
今回は唾液の効果について解説しました。唾液はお口と全身の健康維持には欠かすことのできないものです。
そんな唾液の分泌量や質に不安がある方は、いつでも松戸市新松戸の森山デンタルオフィス・矯正歯科までご連絡ください。
まずはお口の中をていねいに検査いたします。
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【執筆・監修者】
森山 貴
森山デンタルオフィス新松戸 おとなこども歯科・矯正歯科 院長
東北大学歯学部 卒業
日本顎咬合学会 認定医
国際口腔インプラント学会 認定医