【口臭の原因とセルフケアで簡単にできる対策法とは?】
口臭を気にされる患者さんは多くいらっしゃいますが、
その原因は様々です。
口臭の原因は口腔内だけとは限らず、胃腸の不調や内臓疾患によっても発生する場合があります。
今日は、『口臭の原因とセルフケアで簡単にできる対策法』についてお伝えします。
口臭の原因はさまざま
口臭というと口腔内の状態が原因だと考えている患者さんもいらっしゃいます。
しかし、実際には歯周病、胃腸の不調、便秘、内臓疾患などのさまざまな原因が考えられます。
歯科医院での問診だけでは、口臭の原因を100%特定することは困難です。
そのため、歯科医院でできる対策としては、口腔内のクリーニングをすることです。
それでも臭うようであれば胃腸の不調などの別の原因が考えられます。
セルフケアで簡単にできる口臭対策
1.歯周病予防の製品(歯磨剤、ジェル、洗口液)を使用する。
口臭の原因の一つとして歯周病があります。
歯周病の患者さんの場合、歯周病を治すことで口臭がなくなる可能性があります。
歯周病の患者さんには、歯周病対策の歯磨剤、ジェル、洗口液を使っていただき、
歯周環境を整えることをお勧めしております。
2.ドライマウス対策に口腔湿潤剤を使用する。
ドライマウスは分泌される唾液量が減るため、口腔内の洗浄作用が落ち、口臭にも関わってきます。
特に高齢者の方は服用している薬の影響もあり、ドライマウスになりやすい傾向があります。
そのような方におすすめなのが、口腔浸潤剤です。
持ち運びがしやすいタイプの製品もあるので、口が乾いたときにサッと使うことが可能です。
3.義歯を清掃する。
義歯を入れっぱなしで使っていると汚れがたまり、臭いの原因となります。
義歯をしっかり清掃することで臭いの原因を取り除きます。
4.舌苔をとる。
舌苔は口臭の原因となります。
舌苔がついている場合は、舌ブラシなどを使ってしっかり除去することが必要です。
まとめ
口臭にはさまざまな原因が考えられますが、歯科医院でできることは口腔内のクリーニングです。
また、患者さんにセルフケアで歯周予防の製品(歯磨剤、ジェル、洗口液)や
口腔浸潤剤を使っていただくことで手軽に口臭予防ができる場合もあります。
口腔内のケアをしっかりしているのに口臭が改善されない場合は他の原因が考えられます。
そのような場合は、ほかの診療科を受診していただくことが必要かもしれません。
口臭の原因を100%特定するのは難しいので、まずは歯科医院でクリーニングをしたうえで、
セルフケアで手軽にできることを試していただくことをおすすめします。
【関連リンク】
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【執筆・監修者】
森山 貴
森山デンタルオフィス新松戸 おとなこども歯科・矯正歯科 院長
東北大学歯学部 卒業
日本顎咬合学会 認定医
国際口腔インプラント学会 認定医