【詰め物・被せ物について】
「詰め物が取れてしまった」
「被せ物の種類がありすぎてどれを選んだらいいか悩んでいる」
このようにお困りの方はいらっしゃいませんか。
歯医者さんでは、むし歯になったり歯が欠けたりすると詰め物や被せ物の治療をする必要が出てきます。
しかし、種類がありすぎて、どれが良くてどれが悪いのかよくわからないですよね。
そこで今回は、歯医者さんでの【詰め物・被せ物について】という内容でお話ししていきます。
詰め物・被せ物が必要になる症例は?
まずは詰め物や被せ物が必要になる症例を見ていきましょう。
・歯にむし歯ができた
・歯の一部分が欠けた
・歯の神経の治療をした
・歯を失った…など
上記のようにむし歯で歯に穴ができたり、食いしばりや外傷で歯が欠けてしまったり、
歯周病で歯を失ってしまったりしたときには代わりの別のもので修復しなければなりません。
それが詰め物や被せ物です。
一般的に詰め物は歯の一部を補うタイプ、被せ物は歯の全体を覆うタイプをさします。
詰め物はCRやインレー、被せ物はクラウンやブリッジなどと呼ばれることが多いです。
詰め物・被せ物の種類は?
(ジルコニア、ジルコニアセラミック、ゴールド、メタルボンド、保険適用の銀歯、保険適用の前装冠)
詰め物の種類は5種類。
① CR(コンポジットレジン)
CRはプラスチックのことで、削った部分をプラスチックで埋める治療です。
色は白色で、一回の治療で終わりにできます。
保険診療の範囲でできますが、プラスチックなので劣化します。
自由診療のプラスチックもあり、色合いがよく劣化しにくいのが特徴です。
② メタルインレー
いわゆる保険診療の銀歯です。
削って型取りをして技工士さんが作製したインレーをセットするため2回来院していただく必要があります。
③ ハイブリッドインレー
セラミックとプラスチックを混ぜたもので、CRより強度が増します。
小臼歯〜第一大臼歯までは保険診療で可能になりました。
④ セラミックインレー
セラミックでできた自由診療の詰め物です。
色は天然の歯のように自然で、陶器のような硬さがあるため割れにくいのがメリット。
費用は一番かかります。
⑤ ゴールドインレー
ゴールドでできたインレーです。
銀歯と似ていますが、生体親和性が高く、馴染みがよいため、見た目を度外視すれば一番安全性の高い治療ではないでしょうか。
被せ物の種類は6種類です。
① 保険適用の銀歯
保険では金銀パラジウム合金かニッケルクロム合金の2種類が使用されています。
奥歯は銀歯を入れることが多いでしょう。強度はあるため見た目が気にならなければ問題ありません。
② 保険適用の前装冠
金銀パラジウム合金の上にレジンを盛り足した白い被せ物です。
犬歯から犬歯の前歯まで保険適用できます。
プラスチックが劣化することや金属が見えてくることがあります。
③ ジルコニア
ジルコニアと呼ばれる人工のダイヤモンドでできた被せ物です。
どの被せ物よりも強度が強く、割れることはほとんどありません。かみ合わせの強い方におすすめです。
④ ジルコニアセラミック
内側にジルコニア、外側にセラミックを焼きつけた被せ物です。
金属を使用していないのでアレルギーの方も安心していただけます。
⑤ ゴールド
金合金や白金加金でできた被せ物。
一番生体親和性が高いので、金歯が入ることに抵抗がなければおすすめの治療方法のひとつです。
⑥ メタルボンド
金属にセラミックを焼き付けた被せ物です。
金属で裏打ちしているので強度はありますが、金属が透けてくることがあります。
【関連リンク】
https://www.moriyama-do.com/docs/
【執筆・監修者】
森山 貴
森山デンタルオフィス新松戸 おとなこども歯科・矯正歯科 院長
東北大学歯学部 卒業
日本顎咬合学会 認定医
国際口腔インプラント学会 認定医